越後三山周辺 小畑山(704.7m) 2013年4月20日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:58 車止め−−5:18 斜面取り付き−−5:42 540m峰を巻く−−6:13 590m峰−−6:38 小畑山 6:45−−6:58 590m峰−−7:17 大畑沢−−7:23 国道−−7:38 車止め

場所新潟県魚沼市(旧湯之谷村)
年月日2014年4月20日 日帰り
天候
山行種類残雪期
交通手段マイカー
駐車場冬季車止め前の路側に駐車
登山道の有無無し
籔の有無たぶん無雪期は根曲がり灌木の激籔。積雪で詳細不明
危険個所の有無尾根への登り、下りに利用した残雪斜面が急で滑落注意
山頂の展望立木がイマイチ
GPSトラックログ
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コメント大湯温泉街を抜けた冬季通行止めゲートから歩き、大手沢左岸尾根を上がり大畑山右岸尾根を下った。かなり雪が溶けてしまい南斜面はほとんど雪無し、尾根上は標高が高い場所のみ雪あり。ずっと尾根上を行ければと思っていたが籔を避けるため雪の残る斜面へ。急斜面のトラバースもあり緊張。最後の方は残雪を伝わって山頂へ。山頂標識、目印皆無。落葉した樹林の隙間から越後駒ヶ岳が見えた




見返り橋分岐が通行止め個所 閉鎖された国道から見た駒ヶ岳
スノーシェッド内部 標識類
大畑沢 大畑沢と大手沢の間の沢
ここから斜面に取り付く 植林を登る
植林を抜けると急斜面でアイゼン装着 尾根に逃げるが灌木激籔
北斜面の雪に逃げる 途中から尾根を目指す
再び尾根に乗る やっぱり灌木藪
籔が出た540m峰は北から巻いた 再び尾根に戻る
平坦な590m峰 540m峰を振り返る
鞍部より小畑山を目指す 所々雪が割れているが概ね残雪が続く
最後は急な登り 山頂直下は小さな雪庇
小畑山山頂。北から南を見る 小畑山山頂。南から北を見る
小畑山から見た越後三山 小畑山から見た笠倉山
カモシカの足跡 小畑山から見た権現堂山
小畑山から見た荒沢岳
小畑山から見た毛猛山。4/19日は国道は末沢ゲートで通行止め
小畑山から見た東側の展望(クリックで拡大)
小畑山東側から見た越後駒ヶ岳 北東へ下る
590m峰 北へ下る
546m肩から東→北東へ延びる尾根 大畑沢左岸尾根はほとんど雪無し
標高500m以上は残雪あり 標高500m以下では籔が出ていた
登りで使った大手沢左岸尾根
籔が酷く北斜面の残雪に移る 急なトラバースが厄介で谷を下った
大畑沢が近づく 思ったよりも水量少なく渡渉可能
沢水は大半が水路に吸い込まれる ここから車道に上がる
車道に出た 車止め到着


 越後駒ヶ岳登山口の枝折峠のある国道352号線は大湯温泉で冬季通行止め。その奥、駒の湯に至る途中に小畑山がある。マイナーな山で登山道は期待できないし、場所的には無雪期は灌木藪が予想された。なお、下山後ネット検索したが登山記録は発見できなかったので相当なマイナーさらしい。

 登頂ルートは車からのアプローチがよい大湯温泉発で、国道を遡って東側の適当な尾根を登るのが残雪を期待する意味でもいいだろう。ただしどの程度雪が残っているかは分からない。以前、大型連休の真ん中くらいに登りに行ったことがあるが、斜面の雪はほとんど無くて諦めたことがある。それより2週間くらい早いからまだ雪はあるだろうし、尾根の雪が落ちている場合は様子を見て大畑沢を登ってもいいだろう。

 前回もそうだったと記憶しているが大湯温泉街を過ぎて冬季ゲート登場。正確にはゲートではなく車止めで手で動かせる簡単なものだ。見える範囲でその先の国道は除雪済みだが歩いても大した距離ではないので素直に歩く。朝の散歩だろうか、地元民が駒の湯方面に歩いて行った。それに続くようにこちらも出発。本日の装備はアイゼン、ピッケル、ワカン。どれも登場の機会がないことを祈る。

 国道はしっかりと除雪され舗装道路歩きなので楽だ。スノーシェッドの中に除雪車が置いてあり、雪で破損しないよう国道から撤去された標識やカーブミラー類もあった。斜面には雪は残っているが上部は雪が落ちてしまっている。さらに進んで大畑沢が登場、ここは思ったより水量は少なく使えそうな気配、奥の斜面にも雪が見える。念のため次の沢を見ようと先に進んだが、そこは沢が狭く雪が少なく流れが出ていたのでパス、その右岸尾根下部にはたっぷりと雪が付いていたのでここを登ることにした。

 斜面は杉植林で花粉を感じるがまだ早朝で気温が低くマシな部類で突っ込む。日当たりが悪い影響か雪の締まりは良くないが我慢できる範囲。結構な傾斜でグングン高度を上げて植林が終わって開けた斜面に出ると雪が締まって靴のエッジが効かなくなったためアイゼン装着。この斜度で木が無いと落ちたら止まらない。まさかピッケルが役立つ場面があるとは。

 最初は雪が長く残る斜め左に登る予定だったが、滑落のリスクを考えて雪が落ちた尾根を目指すことにして直線的に登り、灌木の繁茂する尾根上へ。すっかり雪が落ちてしまって根曲がり灌木で獣道もない。籔の隙間にはイワウチワが咲いている。このまま強固な灌木藪を進み続けるのは気力が失せるので北斜面に残る残雪帯に移ることに。ここもそれなりの斜度で落ちれば200m以上は滑落しそうだが、あの灌木藪と比べればリスクは許容範囲と判断、さすが雪は楽で大幅スピードアップ。しばし雪が使えたが小尾根を乗り越える場所で雪が終わって根曲がり灌木藪。これのトラバースは登る以上に苦労し、進路変更で上を目指すことに。再び灌木藪の尾根に出たがここは雪の重みでだろうか灌木が根元から左右に開いて歩きやすくなっていた。しかしそれは長続きしない。540m峰が接近すると籔が立って尾根を塞ぎ、再び右手の登場した残雪に逃げてピークを巻く。540m峰を巻き終わって尾根に戻るとやっと雪が長続きするようになり、以降は基本的に尾根上を進んだ。やっと小畑山山頂が見えたが590m峰の向こう側。まだ遠そうに見える。

 広い590mに到着。傾斜が緩い影響か一面の残雪。ここまで来ると小畑山はほど近い。一度鞍部にちょっとだけ下って最後の登り返し。鞍部も一部を除いてずっと雪が続き籔漕ぎから解放される。雪の上にはカモシカの足跡。最後の登りは急だが今までトラバースしてきた斜面とは比較にならないくらい安全。木が多いし急なのは短い区間だけなので安心して登れる。

 山頂直下はミニ雪庇だが高さ2m弱で形が崩れて垂直ではないので難なく突破し、南北に長い小畑山山頂部に到着。地形図を見ると三角点がある山頂は南端らしいが、雪庇が覆っていて三角点は見当たらないし目印、標識も皆無。人跡未踏かはわからないがほとんど訪問者がいないのは間違いないだろう。山頂はブナ林で覆われて落葉した枝の隙間から周囲が見えるがすっきりした展望ではない。雪庇の北端からは毛猛山や権現堂山界隈が良く見えた。せっかくなので赤テープを残す。

 帰りは548m標高点がある尾根から大畑沢に下ることにした。こちらの方が往路より雪が多そうに見えたからだ。でもたぶん尾根の途中で雪が消えて籔が出ているだろうから雪が残った北斜面を下ることになるだろう。国道から見上げた時にこの斜面はそこそこ残雪が見えていた。

 590m峰から北上し緩やかな尾根を下っていく。ここは充分な残雪あり。548m標高点で右に尾根が曲がるが見通しがいいので迷うことはない。少し下ると徐々に雪が減ってきて標高500mを切ると尾根が狭くなり灌木が邪魔をする。左側の北斜面に残雪が見えたので少しだけ籔を突っ切って雪に乗り、少しの間トラバース。しかしここも傾斜がきつく滑落の危険があるし、下れない傾斜でもないのでこのまま大畑沢を目指して下ることにした。しかし気が抜けない傾斜で立木が少なく、滑れば沢まで止まらないだろうからピッケル併用で慎重に下る。

 やがて沢音が大きくなって大畑沢。国道で見た水量より多いが音の割には少ない。場所を選べば簡単に渡れる。右岸は雪の続き方が良くないので左岸へ渡り、そのまま左岸を進んでいく。途中で沢の水の大半が用水路へ吸い込まれていった。だから国道から見た沢に水が無かったのか。

 国道に上ってアイゼンを脱いで乾いた舗装道路を車止めまで歩いた。

 

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